3,000本近いアニメ作品が配信されていることで知られる「dアニメストア」。見逃し配信や元から見たいアニメを視聴する程度なら追いきれますが、全作品を制覇しようと考えたらかなり困難です。
それと共に問題になるのが、動画を視聴する際に必要な通信量。
アニメを見ればみるほど通信量は増加するので、通勤・通学などの外出中にも動画を再生する場合には月額料金などに関して不安が残ります。
しかしながら、dアニメストアを視聴する際に通信量をできるだけ目立たなくすることは可能。
本記事では、dアニメストアの利用で発生する通信量から発生する問題、通信対策として役立つものを約10個紹介します。
dアニメストアの動画視聴にかかる通信量
dアニメストアの動画視聴に必要な通信量を調査してみました。
といっても公式サイトに通信量の目安が書かれているため、かなりわかりやすいです。以下、アニメ1本(24分)見た場合の通信量です。
HD画質 2.7Mbps 約400MB
すごくきれい 1.2Mbps 約300MB
きれい 596kbps 約110MB
ふつう 398kbps 約70MB
以上がスマホで視聴する場合にかかる通信量。パソコンで視聴する場合は、もうちょっと通信量が増える模様です。
dアニメストアを通信量気にせず使って発生する2個の事案
dアニメストアを通信量気にせず使っていた場合、以下2個の事案が発生します。どちらも動画を楽しむ上でかなりの問題点なので、なるべく避けたいところです。
通信料金の増加
アニメを見すぎたことにより発生する問題の1つが、通信料金が上がってしまうというもの。
インターネット回線によっては使った分だけ月額料金が増加する追従課金制と呼ばれる仕組みを採用している場所が多くあり、動画の視聴と相性がよくありません。
具体的には1GBや5GB、10GBなどの通信の発生により料金を上げていく仕組みが、上記で書いた追従課金制に該当します。
通信料金が上がってしまったら、dアニメストアの魅力でもある月額料金の圧倒的安さが霞んでしまうので、なるべく避けたいところです。
回線速度の低下
通信量を気にしないで使っていた場合に起こりうる問題には、回線の低速化というものも存在。文字通り通信のための回線速度が遅くなります。
回線速度の低下により起こりうるのは、「動画の読み込みが遅くて再生できない・止まる」「ページが開かない」などの事案。
具体的には128kbpsや1Mbps、3Mpbsなどの通信制限をよく見かけますが、1Mbps未満だと動画の再生が厳しい状況です。
ちなみに回線速度の低下は、追従課金制を採用しない定額プランで見られるもの。通信料金は上がりませんが、通信速度が下がるため実質動画を見るには使いものになりません。
「通信料金の増加」「回線速度の低下」どちらがいいかを考えた場合、料金が上がってもいいから動画を快適に見るなら前者、料金を抑えて動画を見るほうは諦めるなら後者が向いています。
dアニメストアで通信量を抑える3個の方法
画質を下げる
dアニメストアでアニメを見る場合に最も有効なのは、画質を下げる方法。本サービスの低画質と高画質の差は330MBであり、高画質でアニメ1本見る通信量で低画質なら6本見られます。
仮に1GB分の通信量で動画を見るなら、低画質では14本。高画質なら2.5本しか見られないので、明らかに通信量を抑える方法として画質を下げるのは有効です。
なお画質を下げたら、アニメの描写の細かい部分がボケるのが難点。とはいってもスマホ程度の画面サイズなら、低画質でも大してボケずに視聴できます。
スマホで視聴する
通信量を抑えたいなら、スマホで視聴するのは有効な手段。実はスマホとパソコンの間では通信量に差があり、スマホのほうが同じ画質でも低い通信量で視聴可能です。
具体的には、パソコンのHD画質でアニメを見たら700MBの通信量が発生。対してスマホのHD画質は400MBなので、スマホのほうが300MBも通信量を節約できます。
デメリットとしては、「スマホのほうが画面サイズが小さい」「スピーカーやモニターにこだわりを持てない」などが存在。
通信量を抑えるか品質を下げるかは人それぞれだと思うので、スマホとパソコンにおける差を考慮して好みのほうを選択してください。
ダウンロード機能を利用する(外出時)
スマホで視聴する上で一番の問題として扱われるのが、外出しているときのこと。スマホの通信回線を使う必要があるので、通信量を抑えたい方にとって外出中は悩みどころです。
しかしながらdアニメストアなら、ダウンロードに対応しているため無問題。通信に余裕のある場所でスマホアプリを使って動画をダウンロードすることが可能で、外出中に通信量を気にせず視聴できます。
ダウンロード数の上限はなく、スマホに空き容量がある限りいくらでも入れることが可能。通勤・通学や移動中の有り余った時間を、ほとんど通信せずにアニメを楽しみ続けられます。
dアニメストアを外出中に利用するなら、間違いなくダウンロード機能は通信量を抑えるうえで必要です。
dアニメストアで通信量を抑える以外に有効な3個の方法
dアニメストアで行う通信対策は、抑えるだけではありません。以下で紹介する3個の方法は、通信量を気にする必要もなくなる強力な手段です。
自宅の固定回線を利用
固定回線は、自宅やマンション向けに使われるもの。外部の電線などから有線を自宅に繋ぐ工事をすることで、5000円程度の値段で安定かつ無制限に使えるインターネットを利用できます。
回線のなかでは、個人向けなら固定回線が最も強力。自宅にパソコンやスマホ・タブレットを置いているなら、知らずに使っている家庭も普通にあるはずです。
ちなみにdアニメストアをスマホで視聴する場合は、固定回線だけでは使えません。固定回線に対して無線でインターネットを使えるようにするWi-Fiルーターと呼ばれるものを繋ぎ、スマホでその電波を拾うことで利用可能です。
Wi-Fiルーターは数千円程度で購入できるため、スマホの通信料金が高くなるくらいなら買った方が明らかにお得。固定回線が自宅にあるなら、間違いなく利用しない手はありません。
ちなみに新規で契約する場合、プロパイダや回線会社との契約の関係、さらに工事の有無により、開通までに数週から数ヶ月かかります。
フリーのWi-Fiスポットを活用
外出中にスマホでdアニメストアの作品を視聴するなら、フリーのWi-Fiスポットを利用するのがおすすめ。
フリーのWi-Fiスポットは公共施設や飲食店などで提供されており、自由に使ってもお金を取られない無線の回線です。
またWi-Fiスポットのなかには鍵がかけられていて、お店を利用する方だけがレシートなどに記載されたパスワードを入手することで使えるような場所もあります。
とにかくスマホの通信回線を使うくらいなら、フリーのWi-Fiスポットを優先的に使ったほうが圧倒的にお得です。
通信量無制限のポケットWi-Fiを契約
ポケットWi-Fiは、持ち歩けるタイプの小さなWi-Fiルーターのようなもの。ポケットWi-Fiから発生する電波を利用して、インターネットに繋げることが可能です。
本機は通信量を実質無制限で使うことができ、dアニメストアを視聴する程度なら24時間使い続けても問題ないのが魅力。またいくらでも通信できるにも関わらず月額は5,000円未満で契約できます。
スマホの通信プランは数十GBでも8,000円近く取られるということもあり、圧倒的にポケットWi-Fiのほうが通信に関して優秀です。
ただし、田舎のほうでは通信エリアに入っておらず非対応という可能性があるのは難点。契約する前に、通信対応エリアを確認する必要があります。
dアニメストアで通信量を気にする人がやるべきでない3個の行為
dアニメストアのユーザーのなかには、通信量を気にする日々を送る方もおられずはず。そこで今回は、そんな方がやってはいけない3個の行為を紹介します。
高い画質で視聴
dアニメストアには複数の画質が用意されているものの、最もよい画質はアニメ1本見るだけで500MB近い通信量が発生します。
また一番通信量の少ない画質は、アニメ1本で100MBを切る程度。その差は歴然であり、通信量を気にする方が高画質で見るのは明らかに非推奨です。
よって該当する方は、最も低い画質で見るのが通信量に優しい使い方とわかります。
なおスマホ程度の画面サイズなら、低画質でも大して問題ありません。タブレットの大きさになったら、低画質で見ると荒が目立ち始めます。
スマホの回線で視聴
スマホに利用する回線といえば、ドコモといったキャリアが有名。そのほか楽天や〇〇モバイルといった形で、たくさん提供されています。
そんなスマホの回線は、通信上限が少ないのが難点。大容量の通信プランでも数十GB程度の低い上限が設定されており、高画質でdアニメストアを楽しむには不安が残ります。
この場合おすすめなのは、スマホの回線ではなくポケットWi-Fiを利用する方法。ポケットWi-Fiなら月に数百・数千GBを定額で使えるので、スマホの回線で利用できる通信量の何十倍も余裕です。
通信量の少ないプラン契約
スマホの通信プランは、現在数え切れないほどあるのが特徴。ドコモやau、ソフトバンクだけなら限定的ですが、格安で提供されているMVNOを含めたらもはや把握しきれないほどです。
そのなかでも通信量を気にする方が使ってはいけないのは、通信量の上限が少ないプラン。dアニメストアでアニメを見る場合には、比較的低い画質でもアニメ1クール分見ただけで1GBに達します。
通信量の少ないプランで代表的なのは1GBなので、アニメ作品1個でも見たらその月はもう見られないくらいです。
よって通信量の少ないプランはあまりおすすめできません。安いのは魅力的ですが、なるべく通信量の多いプランをおすすめします。
また使った分だけ料金が上がるような従量課金制の通信プランに関しても、料金を気にするなら契約はダメ。
ドコモであればギガホのようなプランがおすすめです。
見ないのに流しっぱなし
dアニメストアはバックグラウンド再生にも対応しており、スマホ・タブレットでアプリを開いていなくても動画や音楽を視聴できるのが魅力。動画を垂れ流しながらでもラインやツイッターをしたり勉強や読書したりなどもできるため、ついつい流しっぱなしにすることがあります。
しかしながらアニメを見ないのに流しっぱなしにするのは大変危険な行為。「すごくきれい」「HD画質」などで再生していた場合、アニメ3本分で1GBの通信量を消費します。
通信量を気にするということはあまり通信してはいけないはずですから、いくら作業が捗っても流しっぱなしはおすすめできません。
dアニメストアを通信量気にしつつ賢く利用!
動画配信サービスを頻繁に利用する方にとって、通信量は天敵に数えられる存在。
dアニメストアを視聴する場合には、画質を下げたりスマホで視聴するのが対策になることがわかりました。
加えてダウンロード機能や通信量の上限そのものを上げてしまうのも、かなり有効な手段。今回は通信量という概念を取っ払う画期的な手段をいくつも紹介したので、できる範囲で試してみてはと思います。